mobiAppsオンデマンドの活用

 

 mobiAppsオンデマンドは、インヴェンティット株式会社が提供するモバイルデバイス管理(MDM=Mobile Devise Management)サービスである「Inventit® MobiConnect」( http://www.mobi-connect.net/ )用のアプリケーションです。



 mobiAppsオンデマンドは、単体では機能しません。iPadのキッテイングの際にInventit® MobiConnectのサービスと共に使用契約を締結し、利用が可能になります。

 



 新学習指導要領では情報活用能力の育成が重視されることから、ICT環境の整備に着手する学校が増えています。


 しかし運用にあたってはiPadなどのタブレットの管理やトラブルなど心配ごとがたくさんあります。


 MDM(Mobile Device Management)は、そうした現場の不安を取り除き、効率的な運用と安心・安全な環境を提供するモバイルデバイスの管理システムで、本校ではインヴェンティット株式会社の「MobiConnect for Education」を活用しています。



 MDMが必要な理由は2つあります。

 


必要性1

 「効率的な準備・運用」を実現できる。


 MDMがあれば校内のWi-Fiに接続するためのセキュリティ設定やアプリ配信などが遠隔操作で一斉に行うことが可能です。この機能は、iPad導入前のキッティングや、iPadの生徒への配布後に追加で行うアプリインストールやOSのアップデートの際にも有効となります。

 この機能が、MDMを導入する最大のメリットといえます。もしMDMがない場合はこれらの作業を手作業で行わなければなりません。

 そうなれば、その都度、生徒からiPadを回収し、一台ずつiPadのセットアップをしなければなりません。






必要性2

「安心・安全な環境」を提供できる。


 生徒がタブレットを紛失・盗難したとき、MDMがあればロック機能をかけて個人情報の流出を防ぐことができ、ほかにも有害サイトへのアクセス防止や、学習に不適切なアプリの機能制限など、iPadを学習ツールとしてふさわしい設定し、安全・安心な環境を提供することができます。



 MDMは安心・安全なICT環境を築くために有効ですが、それだけの利用に終わってはMDMのメリットを最大限に活かせているとはいえません。


「MobiConnect for Education」では、iPadの効率的で安全な運用に加え、新学習指導要領がめざす主体的な学習のサポートシステムが進んでいます。


先生がiPadを活用したり、生徒の学びの中でiPadの活用が進んでいくと、授業でできることが増えてきます。


「新しい学習アプリを使って授業をしてみたい」「生徒たちが見つけてきたアプリを使わせてあげたい」などの新しい試みの連続です。



 そこでMobiConnect for Educationでは、「mobiAppsオンデマンド」という機能を設け、教育で必要なAppStoreアプリを一元管理し、いつでも遠隔操作で生徒の端末に配信できる機能が設けられています。





 これにより「次の週の授業では○○のアプリを使用したい」という時でも生徒のiPadを回収したりせずに使いたい新しいアプリをiPadに遠隔で配布することが可能になりました。





・本校生徒の「mobiAppsオンデマンド」のアプリアイコン





・本校生徒のiPadの「mobiAppsオンデマンド」アプリタップし、アプリが開いと時のスクリーン



 もしMDMがなければ、土日や夏休み期間などに生徒のiPadを全て回収して、1台ずつアプリをインストールするような流れになります。それでは生徒や先生の毎日のICTの活用授業がどんどん進化していく中で、iPadのI活用の学校のICT教育環境の整備はますます遅れてしまいます。


 生徒がiPadを学校で活用することについて、授業に関係のないことをするのではとの心配からMDMでガチガチに規制する方針での運用を進めていく学校もあります。



 しかし、新学習指導要領においては情報活用能力の育成が重視されており、学校現場ではiPadをどのように使うのが望ましいのか、生徒の判断力や自律心を養うことがより求められていますので、学校で使用しているiPadに対して生徒自身が「もっと楽しく活用していきたい」といった「学びの意欲を大切にするICT教育環境づくり」に向けた仕組みを大切にしたいと考えています。



 MobiConnect for Educationでは、このような「生徒の主体的な学びの意欲は授業で実現してこそ、よりよいiPad活用につながる。」と考え、従来のに「mobiAppsオンデマンド」という機能が設けられました。



この機能では、管理者が選んだアプリ一覧の中から、生徒が自分で必要なものを選び、自分の端末に追加することが可能です。




・9月中旬にICT教育部より生徒のiPadに遠隔配信を進める「mobiAppsオンデマンド」に

登録」するアプリ 



その1(予定)


 

その2 (予定)


 その3(予定)



 学校で一律に決めて生徒に年度の初めに配信したアプリだけでは、当然不十分です。


 「mobiAppsオンデマンド」では、事前に教科指導の先生や学習に向かう生徒から、「次の単元で○○のアプリを○年○組の○○さんに使用させたい」と管理者の先生にリクエストが届きます。


 管理者の先生はMDMの機能を使い、「mobiAppsオンデマンド」のフォルダー内に教科指導の先生や生徒からからリクエストがあったアプリを配信します。


 このアプリは生徒全員が学習で使用するものではないので、そのアプリが必要な生徒は、自分のiPadにある「mobiAppsオンデマンド」のフォルダー内から、自分にとって必要なアプリを、それぞれが自分のiPadにインストールします。


 今後は、生徒にとって役に立つ「おすすめアプリ」を「mobiAppsオンデマンド」のフォルダー内に随時管理者から配信し、生徒が使用したい時にすぐに選択して取り出せインストールできるようにしたいと考えています。


 iPadの活用の幅はさらに広がっていくと思っています。





 また、本校のような一人1台の環境で毎日自宅にiPadを持ち帰る運用では、MobiConnect for EducationのようなMDMを導入していれば、自宅や外のWi-fiでも、フィルタリングがいつでもどこでもかかりますので、安心して使える環境を維持することができます。







ICT教育 聖徳大学附属女子中学校高等学校

聖徳大学附属女子中学校高等学校 information and communication technology education